主夫が階段をのぼります

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兼業主夫ブログ。妻との脱収入格差をめざしながら家事と子育てをしています。

結婚式の変化について元ブライダルスタッフが書いてみました(1/2)

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ぼくは10年以上の時間をブライダル業界に携わって過ごしてきました。ホテルのウェイターから始まり、ハウスウェディングのスタッフとして会場の責任者や営業、披露宴のプランニングを仕事にしてきました。

 

そこで起きた数々の出来事はまたどこかで書きたいと思っていますが、今回は結婚式の内容や見積もりについて話をしたいと思います。

 

結婚式

恋愛のゴールでもあり人生の門出となる結婚式。リア充万歳!の最たるイベントの1つですね。※決してディスってないですよ。

 

式場の変化

ぼくがブライダル業界に入った頃はホテルと旅館、専門式場がメインでしたが今では様変わりしましたね。年間の件数は減少を続けていますが、ここ数年のシェア率はそう変化はないと感じています。シェア率を上から順番にしてみました。もちろん地方によってシェア率はバラバラです。ぼくのいた地域は比較的ハウスウェディングのシェア率が高い地域だったので、こういう順番にしました。

  1. ホテルウェディング
  2. ハウスウェディング
  3. 専門式場
  4. レストランウェディング
  5. ほか
ホテルウェディング

結婚式の代表的なスタイル。きめ細かいサービスが行き届いたホテルでの結婚式は、安心感を持って準備を進めることができます。とりわけ招待客の人数が多い新郎新婦や挙式や披露宴にエレガントさを求めたい大人のカップル、ご年配のゲストを多く招きたいカップルにもホテルウェディングは人気です。市街地にあることが多いためアクセスの良さと宿泊ができるという点も評価が高いのではないでしょうか。正統派といったイメージですね。

 

ハウスウェディング

ヨーロッパの邸宅のような会場で挙式を開催することができ、演出やデコレーションの自由度が高いのも魅力の一つ。アットホームな雰囲気を実現したい方におすすめです。一日一組限定という完全貸切のゲストハウスもあるので、自分たちだけの空間を満喫できます。天候の良い日が多い時期の結婚式にはガーデンでのデザートブッフェを採用したり、エントランスの装飾にこだわってオリジナリティーを楽しんだりすることも可能です。

 

専門式場

結婚式を専門に扱う式場での結婚式を指します。なかには様々なタイプがあり、会場によってはホテルやレストランでの結婚式では楽しめないような独特の演出を用意しているものもあります。

 

レストランウェディング

レストランでの結婚式は料理にこだわりたいカップルの希望が叶いやすいです。ガーデンやテラスを併設していたり、非日常感のある1日を過ごせる空間も魅力です。少人数で式をする会食派にも向いているので、比較的リーズナブルな費用で実現しやすいです。

 

ほか

一括りにまとめてしまいましたが、旅館やカフェなどで披露宴が可能です。ウェディングプロデュース会社も多数ありますので、様々なシチュエーションでの披露宴が可能となっています。

 

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ちなみにぼくが最期に勤めていたのはハウスウェディング。県内で数店舗展開していた人気の高い会場でした。支配人や営業専門のスタッフになると新規成約率が80%を超えるような当時考えると化け物のようなスタッフが各会場に2人ずついるような状態でした。察している方もいるかと思いますが、スタッフの勤務は今でいうところのブラック企業。ただ、その労働時間はお客様の結婚式を行うための準備に使われるので、お客様にとってはほかにはないほどの優良会場だったと思います。

辞めてからも人から「どこが良い?」と聞かれれば間違いなくここだと伝えていました。なんせ結婚式の費用はどこも差がほとんどないうえに料理も美味しかったですし、満足度は十分だと感じていたからです。

残念ながら今では勤務体制を大幅に変えないといけないタイミングがあったようで改善されていると聞いています。スタッフが増えているわけではないのでやれることは制限されているでしょう。

 

演出の変化

個人的にはこれが一番気になっている点です。なぜならハウスウェディングなどが出始めた15年前あたりから10年間で大幅に進歩しています。

 

ウェディングケーキ

昔の芸能人の結婚式で見ていたような巨大ウェディングケーキ(はりぼて)が、すべて食べれるパティシエのウェディングケーキが主流です。その後デザートビュッフェなどで振舞うのも増えましたね。

 

お色直し

ウェディングドレス→カクテルドレス→色打掛など、かつてお色直しが2~3回行われる結婚式・披露宴はめずらしくありませんでした。 しかし今は「お色直しをすること=主役不在の中座時間」が発生することを考慮してお色直しは1回の傾向が高まっています。

 

映像

これもかなり進歩しましたが、オープニング映像、前撮り映像などに加え当日の様子を撮影し並行して編集。最期にエンドロールで流すという「撮って出し」「リアルタイムエンドロール」というのもセンセーショナルでした。このエンドロールに参列者の名前が出るというのもインパクトがありましたね。

今では編集ソフトもたくさんありますし、映像を作れる方も増えてきたのか余興ですらかなりのクオリティで映像が流れたりもします。

 

お出迎え

これ、もうなくなってますかね。ホテルだけでなくホテル流れのハウスウェディングをしているところは比較的残してありました。

挙式後にお客様を会場に案内する際に、まず新郎新婦と両家ご両親が金屏風の前に立ち挨拶をしながらお出迎えを行うというスタイルです。これは10年くらい前にはほぼなくなっていたように感じます。キャプテン(会場の責任者)が新郎新婦とご両家に口上を言うことが多くて、初めて担当したときはけっこう緊張しました。

 

キャンドルサービス

テーブルを回って灯をともしていくオーソドックスなタイプから、色が変わる液体を注ぐもの、全員でろうそくをもってキャンドルリレーを行うもの、ゲストに灯りをもってきてもらうものなど、バリエーションが豊富になりました。

 

ここで

演出の変化のところで「15年前から10年間で大幅に進歩している」と書きましたが、この5~6年はほとんど真新しいものがありません。出しつくした感があるのか、ブームになり定番化するようなものがない印象です。

 

無理やり新しくしようとしたようにしか感じないのが、メインテーブル(高砂)がないスタイルというのがあるそうです。まぁたしかにほとんどいないからなくてもいいんだけど。だからといって、ずっと立ってるならともかく座って足元が見られるのはさすがに嫌だな。

 

披露宴の流れ

乾杯→少し間があってテーブル訪問→ケーキ入刀→お色直し→再入場→デザートビュッフェ→余興→キャンドルサービス→お手紙→締め のベタな流れはそう変わっていないはず。

 

ハウスウェディングとかだと外で全員集合写真とか撮ったりするので今ならドローンでの撮影とかかなー、定番化はしなさそうだけど。

▼イメージ映像▼

youtu.be

 

ちょっと長くなったので、見積もりについては次の記事にしたいと思います。

長文読んでいただきありがとうございました。