主夫が階段をのぼります

主夫が階段をのぼります

兼業主夫ブログ。妻との脱収入格差をめざしながら家事と子育てをしています。

生涯で1回だけの出来事

お題「誰にも信じてもらえない体験」

 

初めてお題スロットを回してみました。気になるお題が出るまでしてみよーと思って回すこと20回ほど。「誰にも信じてもらえない体験」というのが目に留まりました。

  

「生涯で一度だけ」なんて、ちょっとロマンチックで素敵ワードをタイトルにしつつ、恐怖体験を綴ります。

 

7年前

当時ハウスウェディングに勤めていたぼくは、結婚式の準備をしていました。ホテルなどと違い常駐しているスタッフというのは少ないです。アルバイトなどの人件費は出来るだけ削減しつつ固定費である社員が少人数で結婚式場の準備をすべて行います。

 

1〜2人とかで100名以上の披露宴(最大で6件分)の備品集めやセッティング、引出物のチェックから仕込みなどありとあらゆる準備をやってたりします。

 

夕方の出来事

3階建の結婚式場で1階と3階にバンケットがあります。ガーデンやテラスも併設していて県内でも比較的収容人数の多い会場です。

 

曜日でだいたいルーティンがあり、その日もいつものように仕事をしていつものように過ごしていました。

 

1階の会場の準備も終わり、3階の会場の準備に上がります。バックヤードと呼ばれるスペースには結婚式に欠かせないものが揃っているのですが、そこで作業をしていました。

 

ちなみにどのフロアも外から入れる階段がありスタッフの導線になっています。ぼくも階段を利用して3階に登り、扉を開けてバックヤードに入ります。明るい時間帯は比較的扉は開けたままにすることが多いのでその時も開けたままにしていました。

 

ぼくは入ってすぐのところにある大きな棚の前にしゃがみ作業をしていたのですが、作業を始めて数分もない内に階段を登ってくるスタッフの気配を感じました。

 

少し忙しくしていたこともあり「あー誰か来たけど、、まいっか」と棚に向かったままの姿勢で作業を続けます。

 

入って来た気配は、そのまま自分の後ろを通り(コツコツと歩く音も聞きました)そのままぼくの右側にある扉を開け『バタンッ』と閉めて去って行きました。

 

ふと気づく

 

ん?

誰だったんだろう?

 

と思った瞬間に、ゾッと背筋が凍りました。

 

 

その理由は、ぼくの右側にある扉は問題なく開けることができ開ければバンケットへ行くことが出来ます。

 

そう、、たしかに出来るのですが、、

 

この扉、バックヤード側には扉を隠すほどの大きいウォーマーが設置してあります。なのでそのまま通って行くことは出来ないのです。

 

ぼくは1人でいたこともあり身震いをしてバンケットに行き、照明を上げ音楽を鳴らしパンパンと手を叩きバンケット内の空気が変わるのを感じた後、足早に他のスタッフのところに行き話をしました。

 

ですが、もちろん誰にも信じてもらうことは出来ませんでした。

 

あとで立ち上げ(建設の段階)からいたスタッフから教えてもらったのですが、きちんと手順を踏んで建設しているのですが3階は元々通り道になっているとのことでした。基本的に害は無いらしいです。ちなみに1階ではほとんどならないラップ音、3階の会場は昼夜問わずよくなってました。

 

結婚式場

結婚式場というのは比較的集まりやすいと言われています。ちなみに同じ系列店がある場所では、昔焼肉店だったのですが当時あまりに酷かったようで目撃した話はあったそうです。

閉店したあと、ぼくのいた会社が結婚式場にした際にお祓いなどもしたそうですが、それでも特に2階は霊感の強い人は上がりたくないと感じるほどのようでした。

 

余談

比較的年配の方がお酒などが原因で気分を悪くしたり倒れたりというのは、たしかにどこでもあるのですが年に数回あるかどうかです。ぼくのいた会場も同じく年に数回でした。そして大抵は少し休めば良くなるといった症状で済みます。

しかしさきほど話していた系列店は年配だけに限らず若い方でも倒れ、しかも救急車を呼ぶ必要があるような状況になるケースが多かったです。その数なんと月1ペースくらい。かなり頻繁です。

 

最後に

結婚式はお祝いの席。とても良い空気が広がっている素敵な空間です。楽しそうに感じるんでしょうね。

以上、ぼくの身の毛のよだつ体験談でした。